敷地は谷戸の中程、背後に山を背負っているが南向きの良好な土地である。
変形の敷地の中に、始めはある程度方形の建物だったと思われるものに、敷地に合わせて増改築を施した建物である。
建物の状態としてはまだ充分に使えるもので特に構造的に痛んでいるという様には見えない。
計画では、外形を変えることは出来難い状況で、もし強いて手をつけるのであれば、外壁の材料を周辺の自然環境に合わせて、木のサイディングを現況の上に貼るのがせいぜいである。
内部は増改築の為もあると思うが、ゾーニング(部屋の配置)や導線が無秩序で使いにくいものになっている。